生物学生の日記

せいぶつぶつ

無理を通して道理を蹴っ飛ばしたい



フルダイブ技術

フルダイブ型のゲームをプレイしてみたい.

 

大学からの自分の進路は全てアニメに影響されている.

元々,素粒子に興味があり理学部を選んだが,「シュタゲのクリスかっけぇ」と,「SAOのようなゲームをやってみたい」=>「まだできないのか」=>「どうやったらできるんだろう」という思いから神経科学の道に進んだ.

 

フルダイブについては以下を参照してどうぞ(SAO見てこい)

tarepan.hatenablog.com

 

いざ神経科学の研究に従事してみて改めて考えてみると,いずれできるんじゃないかとは思う.

まず,フルダイブ技術の開発に関していえば,

  1. 仮想世界内における感覚情報を現実世界へ提示
  2. 現実世界からの運動情報を仮想空間へ提示
  3. 現実世界での運動情報の遮断

これらさえクリアすれば実現する.そのため,攻殻機動隊における電脳のような,まだ研究のまな板に乗り始めたばかりの”意識”を扱うより問題よりは簡単であると考える.

 

例えば,映画『ready player one』においては,HMD (Head Mount Display)を装着し,さらに特殊なスーツを着用することで仮想世界の感覚情報を現実世界の体に伝達していた.運動情報を取り出す手法についてはBMI (Brain Machine Interface)を用いることである程度解決できると思う.

問題は3だ.上述した映画やSAOを見たことがある人なら想像できると思うが,仮想世界でモンスターや他プレーヤーと戦っている時に,現実世界で自分の体が動いていたら普通に事故る.研究段階ではすでに光遺伝学 (optogenetics)と呼ばれる技術が存在し,光でマウスやゼブラフィッシュ,ショウジョウバエ,線虫等の生物の神経活動を人工的に制御できる.例えばArch-Tと呼ばれるタンパク質を脊髄運動ニューロンで発現させて,首の後ろから光ファイバーをブッ刺して,570 nmの波長の光を脊髄運動ニューロンに照射し続ければ,首から下は動かなくなるだろう(多分).しかし,この技術を用いるためには外来性のタンパク質をコードした遺伝子をターゲットとなる生物に入れなければならない (謂わゆるトランスジェニック生物).ヒトに対してこのような処理をすることは法律的・倫理的に不可能だし,まず嫌だ.

 

ではどのようにして運動情報を遮断するのか?

絶対条件は非侵襲的な手法による神経細胞の活動制御だと考える.例えば,外部に装着したデバイスから局所的な電場・磁場を与えることで神経活動を抑えることができれば,リンクスタートするたびに電極やら光ファイバーやらを刺さなくてすむ.

さらに最近,理研から近赤外光を用いた非侵襲的な光遺伝学的手法も報告されており,順調に研究は進んでいるだろう.

 

まだまだ問題はたくさんあるが,早くプレイするために頑張って研究しよう.

 

 

 

※間違っている部分があるかもしれません.鵜呑みにしないでください.